役員が持ち回りで近況報告や最近の思いを綴ります。
第6回目は橘幹事より寄稿いただきました。お楽しみください。
ランニングを始めて丸6年になる。6年半前に岐阜の工場から東京本社へ転勤となり、半年で新調したスーツのズボンの太腿周りがきつくなった。最初はただのダイエット目的であったが、スマホアプリ(友達と繋がることで、お互いにどれだけ走ったかが分かる事での刺激のし合い)にも後押しされて、趣味と言える程度までになった。
そもそも単調な運動と思えるランニングをこれまで継続できた要因について改めて考えてみたので少し共有させて頂きたい。
- 外的刺激
- 健康効果
- 達成欲求
始めた当初は、先述のスマホアプリでの相互監視とも言える効果を含む1.外的刺激によるところが大きかった。その他の刺激としては、2018年当時話題となっていた厚底シューズが挙げられる。初心者にも関わらず漏れなく購入、今だに、走りに出る際には億劫に思うことが殆どだが、シューズによっては履くことでスイッチが入り、気分が高まる効果を実感してきた。その結果として、かなり早い段階で単身赴任先の狭い玄関には所謂セレブのガレージに赤青のスポーツカーが“眠る様“に何足もカラフルなシューズが並んだ。この効果は習慣化されるまでの初期において手に入れやすく、効果も大きいものであった。
2.健康効果について、よく言われるメンタルの維持改善の効果については未だに断言できない面がある。というのは、仕事が忙しくメンタル的にも疲れ気味の時は、時間が取れず走れていないせいか、ただ多忙によるせいかの判別ができないためである。他方、仕事でのストレスの発散には効果を感じており、その為に走り出すことも少なくない。
3.達成欲求について、ランニングは、その日の走行距離・時間、長期間での目標(半年後のマラソン大会で⚪︎時間切り等)設定の自由度が高いので、例えば、今日は上野公園まで桜を見に行こうなど、ちょっとした達成感が気軽に得られることは、自身の喜びに直結し、継続のための大きな要因と言える。現在4月に入り、秋以降のマラソン大会のエントリーが続々と開始されている。練習のスイッチを入れるためにも、そろそろ真剣に大会選定に入ろうと思う。
最後に、作家の村上春樹さんが著書「走ることについて語るときに僕の語ること」で述べている走り続けることの捉え方(要旨)を紹介させて頂く。『室内の机に座り働くことと、野外で走ることのギャップを“落差“として、人間はこの“落差“を求めていて、この“落差“が人生を幸せにするのであれば走ることに魅力を感じる理由が分かる。ただ走り続ける理由は結局のところわからないかもしれない。走り続けることで見えてくるかもしれない何かがあるのであればそれを目指したい、そして、走ってきてよかったと思える人生にしたい。』とのこと、フルマラソンをゴールして人生観が変わることはなかったが、小生にもこれから先に見えてくるかも知れない何かを楽しみに、花粉飛散もそろそろ下火、50を迎える今年度も趣味としてしっかり走り続けていこうと思う。