省エネ 生悦住理事

理事が持ち回りで近況報告や最近の思いを綴ります。
第10回目は生悦住理事より寄稿いただきました。お楽しみください。

 

省エネ

当社三重事業所の屋根に太陽光パネルを設置することにし、この春から発電開始予定です。
今さらの感がありますが、大掛かりになるためになかなか踏み切れずにいたものです。
東日本震災以降の電力不足の頃から工場は電力会社からの厳しい削減要請を受けてきました。これに応えるべく老朽設備やコンプレッサー、空調機器の更新、温度設定の見直し、窓や屋根の断熱、照明のLED化などとともに、焼結炉のオフピーク稼働など費用等の負担が業績悪化を招かぬように苦労しつつ知恵を絞ってきました。
ここ数年はコロナ禍による経済低迷で工場稼働率が低迷し省エネ機運も低下していましたがコロナ後、工場稼働が回復するとともに電気料金の高騰が工場運営のネックとして再び意識されました。それでも企業として発展を目指す以上、工場の拡張、設備の増設は避けられません。工作機械の省エネ化にも大いに期待しますが、生産活動を俯瞰して原材料の搬入から製品の出荷までエネルギーを無駄なく生かす事は永続的なテーマです。製品の流れや従業員の動き、設備稼働の調整や使い方など、工夫次第で結果が見えるという意味で省エネは製造業にとり面白いテーマです。
また「とにかく量を作る」時代から「安全安心に無駄なく効率よく作る」時代へと意識も切り替わり製造業の理想に向かい前進しているように思えます。省エネ対策は費用の発生に対し生産能力は拡大しないため、海外の競合相手が環境破壊に無頓着だったりエネルギー資源が豊富である場合、一見不利に見えますが効率化を進めることは長い目で見れば有利に働くと信じております。
三重事業所には30年にわたり毎年新入社員とともに桜を植樹しており、今ではなかなかの景観となりましたが今年はSDGS時代にあった新しい姿でスタートを切ることになります。

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