還暦からの趣味 小林幹事長

役員が持ち回りで近況報告や最近の思いを綴ります。
ちょうど一巡いたしましたので第7回目は最初に戻って小林幹事長より寄稿いただきました。お楽しみください。

3年前、還暦を迎えるにあたり、新たな挑戦としてドラムを始めました。楽器の演奏が認知症予防に良いというネット情報をもとに、怪訝そうにする家族をなんとか説得し、未経験の分野に挑戦することにしました。中学生の頃、モテたい一心からエレキギターに手を出したことはありましたが、周りが真面目に将来のことを考え始めると、いつの間にかギターを持つ手が鉛筆に変わっていました。それ以降、音楽は好きでしたが、仕事や家庭の忙しさにかまけて楽器に触れる機会はなく、ようやく自分のための時間が少しできたと感じ、憧れだったドラムを叩くことに決めました。

最初は不安もありました。年齢的に新しいことを始めるのは遅すぎるのではないか、手足の動きが若い頃のようにはいかないのではないかと心配でした。しかし、音楽教室の先生は「年齢は関係ありません。やる気があれば誰でも楽しめます」と励ましてくれたおかげで、少しずつではありますが、上達しているのではないかと思い込んでいます。

ドラムの練習は、単なる趣味の範疇を超え、私の生活に新たなリズムとエネルギーをもたらしてくれました。リズムを刻む楽しさ、全身で音楽を感じる喜び、一曲を叩き終えた時の達成感。これらが新たな活力を与えてくれます。特に、同じ目的を持った同年代の方たちとの交流は新たな刺激となり、私自身も負けていられないと感じるようになりました。(残念ながら仕事では持つことのなかった感情です。)

また、ドラムを始めたことは健康面でも大きなプラスとなり、全身を使う楽器であるため、運動不足解消やストレス発散にも効果的です。練習が心と体をリフレッシュさせ、気持ちが前向きになるのを感じます。

還暦を迎えてドラムを始めたことは、人生の新たなページを開くきっかけとなりました。年齢に関係なく新しいことに挑戦することの大切さを実感しています。自分の限界を決めつけず、興味のあることに積極的に取り組むことで、これからの人生も豊かで充実したものにしていきたい。ドラムを叩くその瞬間、私は年齢を忘れ、音楽の喜びに身を委ねています。それが、私にとって最高の贅沢であり、新たな生きがいとなっています。孫娘が中学生になった頃、モテはやされれば最高に幸せです。

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