会員の岡田維摩様よりご寄稿いただきましたので紹介いたします。
こんにちは、第16回会員大会から初めて参加させていただきました、上智大学理工学部機能創造理工学科3年、ソフィアレーシングシャシー班の岡田維摩と申します。私は上智大学で機械工学を学んでおり、学び得た知識を実践する場としてSophia Racingで車両の設計、製作に励んでいます。Sophia Racingでは、車両運動の解析およびサスペンションの設計・製作を近藤亮先輩とともに行っており、Sophia Racing以外に音楽系サークルの上智室内合奏団でチェロの練習を行っております。この度、車両疲披露会を機に、ものづくりソフィア会の皆様と交流を持つ事ができ、大変嬉しく思っています。
私は海外就学経験者枠で上智大学に入学し、高校3年生まで人生の半分を韓国で過ごしました。そのため、日本とは少し違った中学生活、高校生活を送ってきました。私は、「科学重点学校」と呼ばれる理工系科目を重視した教育を行う学校に通っていました。この教育課程上では、理系の授業配分が大きくなることのみでなく、さまざまな理工学系プログラムに参加する機会が与えられます。私は理工学部分野への関心が強く、理工学に関連するさまざまな経験をしたいと考え、参加できるプログラムには積極的に参加しました。COVID-19の影響により多くの学外プログラムが廃止またはオンライン化になりましたが、運良く多数の学内プログラムに参加することができ、また小数ではありますが学外プログラムにも参加することができました。これらのプログラムで得た経験は、Sophia Racingでの活動のみならず、日常の学校生活にも活かすことができます。
私が高校の理工学系プログラムに参加して学んだ一番重要なことは、ものづくりにおける時間配分能力です。特に、科学教養の授業で行った自由研究およびポスター製作、メーカーフェアの出典などでは、時間配分の重要性が非常に高く、限られた時間をいかに有効に使うかが結果を大きく左右することを学びました。これらのプログラムでは、チームを組み、探求したい内容や作りたい物を計画段階から製作まですべて学生のみで行います。経験の少ない学生が主体となって活動するため、トラブルが起こることも時には避けられず、時間配分を入念に練らなければ目的を成し遂げることはできません。このような経験を通して時間を管理する必要性を学ぶことのできたため、理工系のプログラムに積極的に参加して良かったと感じています。
時間配分の大切さはSophia Racingでの活動でも常日頃実感しています。また、Sophia Racingでは多くの人が1台の車を作るために協力して働いているので、かつて経験した教育プログラム以上に、コミュニケーションの重要性も感じています。時間管理能力や自分の考えを伝える力はどのような局面でも非常に重要な能力ですので、これからもさまざまな活動を通して自分の強みになるように努力していきたいと思います。
末筆になりますが、ものづくりに携わる仲間として、そして人生の先輩として、ものづくりソフィア会の皆様からさまざまな知識を吸収し、自分の成長に繋げたいと考えております。今後とも、よろしくお願いいたします。