会員紹介 高橋直也様

会員の高橋直也様よりご寄稿いただきましたので紹介いたします。

ブリガリア・ソフィア大学との出会い

昭和57年 法学部法律学科卒
高橋 直也
新菱アクアエア㈱ 代表取締役社長

 

ブルガリアは日本ではあまりなじみのない方が多いのではないでしょうか?元大関琴欧州、ヨーグルトなどが連想されます。
近年ご縁があって、ブルガリの首都のソフィア大学の方々と親しくさせて頂いております。遡ること8年前、2015年に、当時勤務しておりました三菱マテリアルテクノ社が、ブルガリアにある欧州最大級の銅鉱山の鉱山廃水の処理プラントの建設を担いました。その竣工式で駐ブルガリア日本大使より、ソフィア大学日本語学科の学生のインターンシップ受け入れを要請されたのが事の始まりです。
その後5年にわたり、5名のソフィア大学の方々をインターンシップで受け入れました。
ブルガリアはワルシャワ条約機構の一翼を担う旧東欧の共産主義国家でありました。その後、ソ連崩壊により2007年にEUに加盟しております。旧ソ連の影響を受けていた1960年代後半から日本語教育には力を入れており、その関係でソフィア大学には日本語のコースが設けられたようです。
インターンシップの期間は1か月たらずでしたが、みなさん日本語が堪能で、日本の歴史・文化も熱心に勉強されていて、落語に案内しても、日本人でもわかりづらい下げの部分で大笑いしたり、食事の時の箸使いも上手。日本の古書を勉強している方は、その和筆使いもかなりのもの。一緒に般若心経の写経に行って、自分の時の下手さ加減に恥ずかしい思いをしたくらいです。会社の地方場所(秋田、長岡、直島)にも案内して、お客様のプラントを視察してもらったり、会社の地元神社の祭礼でお神輿を担いでもらったり、鳴戸親方(元大関琴欧州)の鳴戸部屋のパーティーに一緒に参加したりしました。
この方々の日本とブルガリア・欧州をつなぐビジネスに携わりたい、もっと日本を知りたいという熱意に触れ、様々な形でお手伝いをできたらいいな・・と思い、交流を続けさせてもらっています。みなさんお酒が強いのも私との交流が継続している理由の一つかもしれません。(笑)
ブルガリアは、世界一のバラの国とも称されています。ローズオイルをはじめ、香り高い石鹸や関連製品は優しい気持ちにしてくれます。一方、料理も日本人の口に優しい味付けで、ヨーグルトを使ったスープ(タラトル)は絶妙です。ブルガリア産のワインもコスパがよく、果物から作られるラキアという蒸留酒は香り高く、一度飲むと忘れられません。欧州旅行を計画される方は、ぜひともブルガリアをご訪問ください。

【おまけ:三菱マテリアルテクノのブルガリアでのプロジェクトを以下のサイトでご確認いただけます】
https://www.geotechmin.com/en/history/completed-projects/91-energy-and-environment/364-wastewater-treatment-facility-applying-a-technology-of-japan

 

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