理事が持ち回りで近況報告や最近の思いを綴ります。
第3回目は守屋理事より寄稿いただきました。お楽しみください。
ドイツの機械系メーカー日本支社に勤務して、この3年間ほど人の往来が止まり、製品の導入に苦労をしたことはありませんでした。ようやく今年は、日本入国手続きが通常に戻ったため、何組もの出張者が欧州から来日をしています。通常より何時間も長いフライトを経てやってきてくれるので、こちらも出来る限りの、おもてなしをしたいと頭をひねっています。近年の日本食ブーム、普段から和食レストランに行くことも増えているせいか、過去には敬遠された食材でも美味しそうに食べてくれるので、お店選びも幾分か楽になりました。中には、変わった料理を食べたいという強者もいますが、沢蟹のから揚げなどを食べて楽しんでくれました。そんな中、人気の宿泊エリアが秋葉原です。コスプレを見たい、子供の頃観たアニメ関連グッズを買いたいのが主な理由ですが、遅い時間でも安心して街を歩いて気に入った店を探すことが出来るのがいいようです。しかし、前夜にテンションが上がり過ぎて、二日酔いで会社に現れる若手には困ったものですが、それもご愛敬です。彼ら特有のリップサービスもあるのでしょうが、以前にも増して日本のことを褒めたり、羨ましいと言ってくれるのは、有難いことです。ただ、展望台から東京を一望すると、どこまでも続くビル街が見えるだけで、美しい日本の風景を期待されると失望されることも多く、観光コースからは外しています。11月には、アジアの支社、代理店が東京に集結してミーティングを行いますので、今回は単なる食の嗜好でなく、宗教的にも大丈夫かも考えつつ日本食を堪能して欲しいので、お店選びには会議アジェンダ以上に頭を悩ましています。