「ものづくり」に感謝 竹下幹事

役員が持ち回りで近況報告や最近の思いを綴ります。
第5回目は竹下幹事より寄稿いただきました。お楽しみください。

日立製作所で製鉄機械の輸出に携わっていた父が家でも熱心に仕事の話をしていたため、私は幼い頃から漠然と、「仕事とはメーカーで働くこと」だと思っておりました。そうした父の影響も有って、私は1992年3月に外国語学部イスパニア語学科を卒業後、同年4月に無線通信機器や半導体製造装置等を手掛ける日立系の電子機器メーカーに入社しました。この会社は、当時、新入社員に約1年半の研修を課しておりました。営業、経理、人事、法務等に配属される文系卒の社員は、製造、検査、設計等の工場の現場で実習を行い、設計部門等に配属される理系卒の社員は営業部門で実習を行うことになっておりました。

営業部門に配属予定であった私は、工場の現場でプリント基板の半田付け、ポケットベルの外観・感度検査、品質保証マニュアルの翻訳、携帯電話の設計図面の作成支援等を経験しました。手作業が苦手な私は、最初の内は半田を上手く付けられず、1本1万円のケーブルコネクター32本を指示図面と正反対の方向に折り曲げて全て無駄にして怒られる等の失敗をし、ものづくりの大変さを知りました。また、その後はこうした作業にも少しずつ慣れていくことでものづくりのやりがいを知ることもできました。

上記の研修期間に得た経験や専門用語等の知識は本配属後に経験する携帯電話の輸出業務や特許ライセンス契約業務において大いに役に立ちました。また、転職先であるベンチャーキャピタル業やパチンコホール業(現職)という異業種でもこうした経験や知識によって大いに助けられました。

私は最初の会社で培ったものづくりの経験や知識の恩恵を受けたので、今後は微力ながら「ものづくり」に恩返しをしたい気持ちが有ります。未だ具体案は有りませんが、将来的には、これまで培った専門家との人脈を活用したりして、法務、人事、営業、研究開発等の様々な面で課題を持つものづくりの会社を支援していけたらと考えております。

今後とも宜しくお願い申し上げます。

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